山口弁護士

2018年2月6日、顧問先の医療法人より、人権研修での講演のご依頼をいただき、「人権意識の向上及び成年後見制度の概要」というテーマでお話しさせていただきました。

前半では「人権意識の向上のために」と題して、身体拘束による弊害と侵害される人権や、人権の具体的な内容を中心に説明させていただきました。後半では「成年後見制度の概要」と題して、制度の理解を目的として、制度に関する基本的な事項を解説させていただきました。

病院や施設での虐待事件では、常に人権意識の欠如が指摘されています。他方で、「人権」について漠然としたイメージしかないと、人権尊重・人権擁護という言葉に振り回されて、何が許され、何が禁止されているのか迷い、対応に苦慮し、過度に疲弊してしまうことも少なくありません。人権というものを具体的にイメージして、具体的な場面での問題解決の能力、臨機応変な人権活用能力を高めていっていただければと思い、今回の講演では、人権の具体的な内容の話に重点を置いて説明させていただきました。

また、成年後見制度は、認知症の高齢者や障害者などの支援に関わる制度です。しかし、本人の権利擁護として、この制度だけで十分であるとはいえません。成年後見人、病院、施設、サービス提供事業者、相談支援事業所などの多くのメンバーが一体となって支援の輪を広げていくことが進められています。このことを意識していただきたく、まずは成年後見制度の基本的事項を解説したうえで、モデルケースを挙げて、支援の輪についてお話しさせていただきました。

八戸シティ法律事務所では、企業・法人の方のスタッフ研修、業務運営に役立てていただけるように、人権研修での講演や、様々な法制度に関する講演、顧問弁護士としての支援をさせていただいております。関心をお持ちの企業・法人の方は、遠慮なくお問い合わせいただければと存じます。

【講演内容】
第1部 人権意識の向上のために
1 人権意識を高めるための研修の意義
2 身体拘束の弊害と人権侵害
3 人権の具体的な内容
4 抑制行為に対する違法性についての裁判所の判断
第2部 成年後見制度の概要
1 高齢者、障害者の財産管理
2 成年後見制度とは
3 成年後見人の役割と成年被後見人が受ける権利の制限
4 後見開始審判の申立権者と成年後見人の候補者
5 医療行為の同意
6 支援の輪