代表弁護士の木村哲也です。

今回の日常コラムでは、2024年後半から2025年いっぱいをかけて取り組んだ外見改善について、お話したいと思います。

今回の日常コラムでは、2024年後半から2025年いっぱいをかけて取り組んだ外見改善について、お話したいと思います。

1 外見改善に取り組んだ理由

最初に、外見改善に取り組んだ背景、考えについて、以下でご説明します。

(1)外見の劣化

私は、学生の時代には華奢な体型でした。
しかし、司法修習生の時代には給料を受け取るようになり、元々食欲が盛んであったことから、学生の時代と比較して経済的に余裕ができた中での食事量の増加により、太ってしまいました。
弁護士になった後には、主に食事制限により一旦はスリムな体型を取り戻しましたが、30代半ば以降になると体型を維持できず、スキニーファット(見た目は痩せ型~普通体型であるのに、体脂肪率が高く筋肉量が少ない隠れ肥満の状態)の体型となってしまいました。
体型を維持できなかったのは、当時行っていた1日1食ダイエットによる代謝の悪化(摂取カロリーが基礎代謝を下回るような生活を続けると、代謝が悪化してしまう)、バランスの悪い高脂質な食事内容と飲酒習慣、そして運動不足などが関与していると考えられます。
加齢による代謝の低下もあるでしょう。
加えて、加齢のために顔が老けたこともあり、外見の劣化が顕著でした。

【2024年7月の外見】
【2024年7月の外見】

※当時41歳です。

(2)外見の重要性

近年は、ルッキズム(外見至上主義)が社会に強く浸透しているように見受けられ、時代の変化を感じます。
本稿においてルッキズムの是非を論じることはしませんが、整った外見が人に好感を与えること(美しいものを見ることにより、脳内ではドーパミンという快楽物質が分泌されるそうです)、一方で不潔・乱雑であるなど人に不快感を与える外見も存在することは、直観的にも明らかな事実です。
そして、このような事実が抗い難い人間の本能である一方で、人は幼少期より「人を見た目で判断してはならない」、「人間は中身が大事である」と繰り返し教育されるため、脳内では、外見の良い人を見たときに抱く好感について、「この人は能力のある人だから印象が良いのだ」、「この人は立派な人だから惹かれるのだ」というような書き換えが行われるそうです。
そうであれば、ルッキズムの是非にかかわらず、外見改善は公私において有利に生きるために、取り組むことが推奨される戦略であると言えるでしょう。
そして、現に、少なくともビジネスシーンにおいては、身だしなみを整えることは最低限のマナーとなっており、プライベートにおいても、外見を疎かにしていては人から避けられるなど様々な不利益を被ることとなります。

「米国では肥満の人は管理職になれない」という話を聞いたことがある人も多いと思います。
私は米国に住んだことがないため、この話の真偽の程は分かりません。
「自己管理ができていないから」というのが理由なのだそうですが、極論であるようにも思いますし、病気を原因とする体重増加(二次性肥満)、あるいは重量級のアスリートの場合などの例外もあるでしょう。
しかし、人に不快感を与えないことは大切ですし、特に役員・管理職など人をまとめるポジションにある場合には、部下等に対して身だしなみ・健康の保持増進に関する注意・指導等を行うこととなります。
そして、こうした注意・指導等を行う者が自身の身なりを疎かにしていては、部下等に対して示しが付かないものと考えられます(念のために再度申し上げますが、病気等のやむを得ない理由がある場合などは、この限りではありません。なお、こういった類のエクスキューズを逐一挟んでいるときりがないため、以下本稿では記載を省略するものとしますが、変えようのない外見的特徴を揶揄・差別する意図などは一切ありません)。
私は当事務所の代表者(会社で言えば社長の立場)であり、外見について人一倍気を遣う必要があろうと考えています。

【男性リーダー(上司)】
【男性リーダー(上司)】

(3)外見の改善可能性

このように外見改善の重要性を理解する一方で、現実の自分は前述のとおり外見の劣化が著しく、悩みの種となっていました。
「自分はこのままでは、年とともにさらに外見が衰えていく一方なのではないか…」
そうした危機感にも駆られた私は、自分なりに外見改善に関する情報を調査・検討し、その道の専門家にも意見を求めました。
そして、専門家の指導のもとに真摯に取り組むことにより、外見改善が十分に可能であるとの結論に至りました。

“外見は全てが先天的に決まっているわけではなく、後天的な努力により相応の改善を実現することが可能である。”
そのことを実証してみせようと考え、1年以上の長期にわたる外見改善計画に着手することになりました。
以下では、私が実際に取り組んだ内容を具体的にご紹介します(外見改善のために適応となる取り組みの具体的な内容は、人それぞれに異なります。あくまで「私の場合は」という前提でお読みいただければと思います)。

2 顔

外見において、顔の印象は最も比重が大きい要素となります。
以下では、顔に関して取り組んだ事項をご紹介します。

【顔写真】
【顔写真】

※外見改善後の顔写真です。

(1)輪郭

輪郭は重要な項目です。

私の場合、体脂肪率が高いことによりフェイスライン(輪郭を形成する耳の下から顎の先にかけてのライン)がもたついており、明らかに太って見える状態でした。

そこで、食事内容の改善と筋力トレーニングにより適正な体脂肪率まで落とし(この点は後述します)、フェイスラインの引き締めを図りました。

(2)目周り

目周りは顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。

私の場合、元々平行型の二重瞼であり、涙袋があるという好条件でした。
二重瞼と涙袋は目を大きく見せる効果があり、二重瞼には平行型、末広型、奥二重がありますが、平行型は目を大きく見せる効果が高いと言われています(二重瞼や涙袋を形成する美容整形手術もありますが、本稿では説明を省略します)。

一方で、私は元々眉の範囲が狭く、また加齢により目のクマ(たるみ)が目立つという課題がありました。
眉は顔全体の印象を決定付ける重要なパーツであり、眉の範囲が狭ければ顔の印象が弱くなってしまいます。
また、目のクマは、顔が老けて見える原因となります。

そこで、まずは美容クリニックでの眉アートメイクにより眉の範囲の問題を解消しました。
そのうえで、定期的に眉サロンで形を整えてもらうこととしました。
眉の形状を綺麗に整えることにより、目元の印象が大きく改善します。
一方で、整えられていない眉は清潔感に欠けるなどの印象を与えることがあるため、注意が必要です。
また、目のクマ(たるみ)については、美容クリニックでの眼窩脂肪脱脂(たるみの原因となる脂肪の除去)および脂肪注入(脂肪を注入することにより、脱脂後の目の下の凹みを目立たなくする)の施術により解決しました。

(3)髪型

髪型も重要な項目です。

私の場合、外見改善前の髪型は短髪だったのですが、短髪は顔面をもろに露出させることになるため、顔の輪郭やパーツが相当整っていないと好印象にはならないとされています。
そして、残念ながら、私の顔には複数の弱点が存在します(私の顔の弱点に関する個別具体的な説明は省略します)。

なお、「短髪は清潔感がある」という主張をする人もいますが、適切な髪型とへアセットを行えば、髪を伸ばしても清潔感においてマイナスとなることはありません。

そこで、1年ほどかけて髪を伸ばし、現在のトレンドであるセンターパートの髪型としました(髪型は顔のバランスに合わせたものとするのがよいとされていますが、本稿での具体的な説明は省略します)。
へアセットも上手くする必要があるため(へアセットの巧拙によっても印象が大きく変わります)、毎日取り組んで少しずつ上達していきました(とはいえ、へアセットについては、まだまだ研鑽が必要であると感じています)。
髪には顔の輪郭やパーツの弱点を軽減する効果があり、顔の印象が大きく変わったと思います。

【へアセット】

なお、髪が薄い人については、AGA(男性型脱毛症)治療、植毛、あるいは髪が薄いことを踏まえた外見の形成手法もありますが、本稿では説明を省略します。
【へアセット】

なお、髪が薄い人については、AGA(男性型脱毛症)治療、植毛、あるいは髪が薄いことを踏まえた外見の形成手法もありますが、本稿では説明を省略します。

(4)その他の項目

私の場合、顎先が陥没している(いわゆる「顎がない」状態)ことから、横顔の印象が良いものではなかったため、美容クリニックでの顎ヒアルロン酸注入によりEライン(顔を真横から見た状態で鼻先と顎先を結んだライン。唇がこのライン上またはやや内側にあれば理想的な横顔であるとされる)を整えました。

なお、コロナ禍の時期に美容クリニックでの髭(および、もみあげ周囲・頬)の脱毛を済ませていたのですが(髭の脱毛だけでは顔のムダ毛を完全に除去できなかったため、もみあげ周囲・頬の脱毛も実施)、肌の清潔感の向上のために重要な施術であると思います。
この点、「髭は毎日剃ればよい」という考えを持つ人もいますが、青髭(髭剃り後に毛穴に残った髭の断面が青黒く見えるもの)が残るため、現在における外見評価の基準では「清潔感があるとは言えない」と評価されてしまいます。

【髭脱毛】
【髭脱毛】

また、私は歯の並びに一部凸凹があり、コンプレックに思っていたため、マウスピース矯正を行いました。
歯列矯正は、口元の印象改善などの効果があります。
しかし、私の場合、元々歯並びの乱れは軽微なものであったところ、外見改善に対する寄与はそれほど大きくありませんでした。
歯列矯正には一定の時間がかかりますが、最近終了したため今後はホワイトニングにも取り組む予定であり、清潔感の向上に期待しています。
なお、私は、奥歯に数本あった銀歯を10年ほど前にセラミック(白色)に入れ替えており、笑った時などの口元の印象が大きく改善されたと思います。

その他、美容クリニックでの肌治療をいくつか試しましたが、元々肌が綺麗であると言われる私にとっては、重要性が低かったと思います(実施した肌治療に関する具体的な説明は省略します)。
ただし、肌については、日々の保湿(化粧水、美容液、乳液)と日焼け止めにより現状の維持に努めており、このようなエイジングケアは重要であると考えます。
今後は、シワ予防のためのボトックス注射(ボツリヌスキトシンという成分を含む製剤を注射することにより、注射箇所の筋肉の動きが抑制されるため、額、眉間、目尻などの表情ジワが深く刻まれるのを防止するのに効果的)を受けようと思います。

このように、外見改善において効果が薄かった項目もいくつかありますが、コンプレックスの解消に繋がったり、自分にとって費用対効果が悪い施術もあることを学べたりしましたので、後悔はありません。
なお、鼻も重要なパーツであり、私の場合、アップノーズ(横から鼻を見たときに鼻先が上向きになっている状態。正面から見ると鼻の穴が目立ちやすい)という弱点があります。
アップノーズは美容整形手術による対処が可能ではありますが、メスを使用する負担の大きな施術となり(当該美容整形手術に関する具体的な説明は省略します)、私の場合、他に大きな弱点のある鼻ではなかったため、コストパフォーマンスの観点から鼻に手を加えることはしませんでした。

美容クリニックでの施術には負担の大きなものもありますが、私の場合はメスを使用するようなハードな施術を受けることなく、自分なりに納得できるレベルの外見改善を実現することができましたので、この点は運が良かったと思います(どのような施術によりどの程度の外見改善効果が期待できるか、コストパフォーマンスいかんについては、人それぞれです)。
なお、美容クリニックでの施術について、批判的な意見を少なからず見かけますが、近年では若年層を中心に当たり前のものとなっており、時代錯誤であると言わざるを得ません。

こうした一連の取り組みにより、美容に関する知見が広がりました。

3 スタイル

外見の要素は大きく顔とスタイルに分けられ、スタイルもまた重要な要素です。
以下では、スタイルに関して取り組んだ事項をご紹介します。

【全身写真】
【全身写真】

※外見改善後の全身写真です。

(1)体重・体脂肪率

スタイルの改善において、体重・体脂肪率は重要な項目です。
体重を適正化することも大切ですが、体脂肪率をより重視します。
体重が適正値であっても、体脂肪率が高ければ太って見えてしまいます。

私の場合、体重は標準体重ながら、体脂肪率が20%を超えるスキニーファットの状態でした。
この状態を改善するためには、適切な取り組みを長期的に継続する必要があるため、パーソナルトレーニングジムに通うこととしました。

そして、トレーナーの指導のもとに食事内容の改善と筋力トレーニングに取り組みました。
食事内容の改善は、カロリー計算(目的に合わせた摂取カロリーの設定。減量目的の場合は低めのカロリーを設定)とPFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物の適正配分。タンパク質を多く、脂質を少なく、炭水化物を必要量摂る)を前提に、1日1食のような偏った食生活を改め、朝昼晩の3食(+1回の間食)をバランス良く摂るというものでした。
食事制限だけで減量すれば筋肉が落ちてしまうため、タンパク質を多めに摂取しながら筋力トレーニングを実施し、筋肉量の維持に努めます。
現在は、毎日朝晩の自宅での自重トレーニングと、週に3回程度ジムでのウエイトトレーニングを行っています。

なお、体づくりは8~9割が日々の食生活によると言われており、筋力トレーニングなどの運動だけでは体重・体脂肪率の適正化において十分な効果を得ることはできません。

【腕立て伏せ】
【腕立て伏せ】

こうした取り組みにより体脂肪率が15%前後にまで落ちた頃から、スリムな体型を取り戻したことを実感し、前述のとおりフェイスラインも引き締まりました。
体重・体脂肪率は顔とスタイルの両方に強く影響し、太っていると髪型や服装など他の取り組みによる外見改善効果が限定的なものとなってしまいます。
そのため、体重・体脂肪率は外見改善において中核をなす極めて重要性の高い項目であると考えられます。

また、食事内容の改善と筋力トレーニングに取り組むようになってから、以前は毎日のように飲んでいた酒の頻度が月3~4回程度にまで激減し、ビタミン・ミネラルや食物繊維といった栄養、睡眠の時間および質や生活リズムを強く意識するようになるなど、生活習慣が一変しました。
こうしたストイックな生活習慣により健康状態が改善しましたし、顔色が良くなるなどの若返り効果も得られ、「外見は健康状態を映し出す鏡である」という理解に至りました。

(2)筋肉量

頭(顔)が小さければ、スタイルが良く見えるとされています。
頭の大きさは後述する「頭身」という縦の比率が重要視されますが、肩幅との比率、すなわち横の比率もまた重要であるとされています。

頭の大きさを物理的に縮めることは困難であるため、肩幅を増やすことを考えます。
具体的には、筋力トレーニングにより肩を中心とする上半身の筋肉量を増やすことです。

ここでも、トレーナーの指導のもとに筋肉量の増加に取り組みます。
減量とは異なり摂取カロリーを多めに設定し、筋力トレーニングに取り組みます。
これにより、筋力トレーニングによる負荷を受けた筋肉が、摂取したタンパク質を中心とする栄養を材料として成長していくのです。
なお、体全体のバランスや代謝の向上(下半身の筋肉は大きいため、下半身を鍛えることにより代謝の向上が期待できる)なども考え、上半身だけでなく下半身の筋力トレーニングもある程度行いますが、脚が太くなり過ぎると短足に見えるリスクがあるため、下半身の鍛えすぎには注意しています。

【ベンチプレス】
【ベンチプレス】

筋肉量を増やすフェイズでは、カロリーを多く摂取するために同時に一定量の脂肪も付いてしまうため、増量と減量を繰り返して体を仕上げていくこととなります。

(3)服装

頭身(全身の身長を頭の大きさで割った比率)は、スタイルを決定付ける重要な項目です。
「8頭身」など、頭身が高ければスタイルが良く見えるとされています。

前述のとおり頭の大きさを物理的に縮めることは困難であり、全身の身長を物理的に伸ばすこともまた然りです(骨延長術という脚長を伸ばす美容整形手術もありますが、非常に高額な手術費と重篤な身体的負担を伴うため、あまり現実的ではありません)。
一方で、服装によるスタイルの補正という手法があります。

具体的には、パンツと靴の色を黒に揃え、目の錯覚により足を長く見せながら(パンツと靴が同一色であれば一体化して見えるため、目の錯覚により足が長く見える)、シークレットシューズ(盛り靴)により足の長さを盛ることです。
シークレットシューズについては、露骨な厚底は見栄えが悪くなるため、使用する商品の選択には注意しなければなりません。
私の場合、元々身長は平均以上であり、スタイルは悪くないと言われますが、シークレットシューズによるスタイルアップの効果は絶大でした。
なお、男性がシークレットシューズにより身長を盛ることについて、一部には批判的な意見も見受けられますが、女性がスタイルアップのためにハイヒール等を履くのと同列であり、当を得ない批判であると言わざるを得ません。

一方で、トレーナーからは、シークレットシューズの継続的な着用が姿勢の悪化に繋がり、体づくりにも悪影響を及ぼすという指摘があったため、特にスタイルを良く見せたいシーンだけの着用に止めています。

なお、服装については、例えばシャツが汚れている、よれているなど、清潔感に欠ける状態であってはならないことは言うまでもありません。
ここで、これまでも繰り返し「清潔感」についてお話しましたので、「清潔感」という概念について少し説明します。
「毎日風呂に入っており、洗濯した服を着ているから清潔感がある」と考える人もいますが、これは完全な誤りであり(清潔と清潔「感」は異なる)、清潔感とはしっかりと自己管理をし、外見に気を遣っていることを意味します(もちろん毎日の風呂と服の洗濯は当然の前提)。
そのためには、髪型や服装などの身だしなみを整えることは当たり前であり、鼻毛処理と爪切りは最低でも週に1回は行わなければならず、体型の管理も必要ですし、その他本稿において清潔感について言及した項目はいずれも重要度が高いと言えます。
現状、巷で言われる「清潔感がある」というのは、このレベルが求められているのです。

4 その他の要素

以下では、外見改善に関連するその他の要素についてご紹介します。

(1)脱毛

美容クリニックでの全身脱毛を受けています。
開始から1年以上が経ち、遠からず終了となる予定です。
髭(および、もみあげ周囲・頬)の脱毛と比較すると重要度は下がりますが、体毛が濃い人の場合には腕・手といった体の露出部の脱毛は清潔感の向上のために重要な施術となるでしょう。
私の場合、元々体毛が薄いため、髭(および、もみあげ周囲・頬)以外の脱毛は必須というわけではありませんが、より外見改善の完成度を上げるための取り組みとなります。

(2)アクセサリー

外見改善の初期に、試しにリング(指輪)やネックレスといったアクセサリーを着用していた時期がありますが、現在は腕時計だけです。
アクセサリーは元々「ただしイケメンに限る」という性質のものであると考えられ、アクセサリーを着けようが着けまいが本人の素材は変わらず、重要性は低いと考えられます(「ただしイケメンに限る」というのは少々棘のある言葉ではありますが、お洒落のつもりが逆に痛々しいということにもなりかねないため、このような観点は大事であると思います)。
むしろ、似合わない商品を選択してしまうなどのリスクがありますし、私の場合は42歳という年齢に相応しいか?という社会通念の問題もありますので、わざわざ格好を付けるためにアクセサリーを着用する理由はありません。
なお、当然ながら結婚指輪等については話が別であり、またアクセサリーを純粋に趣味嗜好として楽しむことに対し、ケチを付けるものでもありません。

(3)におい・香水

外見そのものではありませんが、対人関係におけるエチケットとして「におい」の問題も押さえておく必要があります。
昨今では単なるエチケットにとどまらず、スメルハラスメントの問題となることもあります。

夏季には制汗剤の使用が必須となります。
頭皮臭を発生させないため、特に整髪料を使用する場合にはシャンプーは2回行う必要があります(1回だけでは髪の汚れを落とすところまでしか十分にはできず、頭皮をしっかりと洗うことができないため)。
口臭対策として、水以外のものを口にした際には、都度必ず歯磨き、デンタルフロス、マウスウォッシュを徹底し、1日に1回は舌磨きを行うことが必須です。
歯科クリニックでの定期的なクリーニングも欠かせません(歯の着色を取り、清潔感を維持するという目的においても、必須の対応となります)。
衣服の生乾き臭を発生させないために、洗濯物は外干し、ドラム式洗濯機または浴室暖房による乾燥のいずれかの対応となります(部屋干しは避ける)。
着用済みの衣服を洗濯せずに数日放置すると、雑菌の繁殖等による臭いの発生に繋がりますので、可能な限り毎日洗濯するようにします。
このように、「におい」対策を徹底することにより、無臭状態を目指します(その他、脇や足裏など特定の部位の臭いが強い人の場合には、それぞれ講じることが推奨される対策があるのですが、本稿での個別具体的な説明は省略します)。

香水は付けた方がよいか?という問題があります。
香水は無臭状態のうえに付けなければかえって臭くなりますし、「ただしイケメンに限る」という性質のものでもあると考えられます。
無臭状態にできればそれで足りると言えますが、外見改善を十分に行ったうえであれば、TPOに合わせて香水を使用してもよいと思います。
なお、香水を純粋に趣味嗜好として楽しむことに対し、ケチを付けるものではありません。
私は、付けすぎには十分に注意しながら、シチュエーションに合わせて数種類の香水(定番のもの。本稿での具体的な銘柄のご紹介は控えます)を使い分けています。
クセの強い香水や香水の付けすぎは周囲に迷惑がかかるため注意が必要であり(スメルハラスメントとなります)、日本料理店・寿司店、病院、葬儀・法事など香水を控えるべきシーンもあります。

【香水】
【香水】

(4)ノンバーバル

ノンバーバルとは、コミュニケーションにおける「非言語」の意味です。
表情、仕草、声などがあります。
ノンバーバルもまた外見そのものではありませんが、対人関係におけるエチケットとして気を付けなければなりません。

相手の話にかぶせ気味に相槌を打つ、身振り・手振りや手遊びが多くなるなどはシチュエーションにより発生しがちであり、不快感を与える言動であるため注意する必要があると考えています。

【コミュニケーション】
【コミュニケーション】

5 外見改善の成果

1年以上にわたる外見改善の取り組みを終え、自分なりに大きな変化を遂げることができたと思います。
以下では、外見改善により得られた成果をご紹介します。

(1)前後比較

まずは、論より証拠として、前後比較(ビフォー・アフター)の写真をお見せします。

【外見改善前(2024年7月)】
 
※41歳時の外見です。

【外見改善後(2025年12月)】
 
※42歳時の外見です。

【外見改善前(2024年7月)】

 

※41歳時の外見です。

【外見改善後(2025年12月)】

 

※42歳時の外見です。

いかがでしょうか?
取り組み後の印象は見る人それぞれの評価となりますが、自分なりにかなりの改善ができたと考えています。

前述のとおり服装についても言及しましたので、外見改善後のプライベート写真(2025年11月撮影。42歳時)もお見せします。

【プライベート写真】
 
服装は、このように白と黒のシンプルなコーディネートが好まれます。
【プライベート写真】

 

服装は、このように白と黒のシンプルなコーディネートが好まれます。

なお、本稿で掲載した写真は、いずれも無加工のものです。

ここまでの変化を得るために相応の労力・時間と金額がかかりましたが、値千金の投資であったと満足しています。

(2)私生活における効果

私生活において、ほとんど例外なく好評の声をいただいております。

「かっこよくなった」、「垢抜けた」、「イケメン」、「ちゃらそう」、「俳優の○○○○(具体的な名前は伏せます。私は普段テレビを見ないため、芸能人の名前を挙げられてもよく分からないことが多いです)に似ている」、「モテるでしょ?」などが初対面・既知の女性からいただく感想となります(親族以外の女性からです。夜のお店でお世辞を言われたわけでもありません。親族の女性や夜のお店で褒められたとて、信ぴょう性がほとんど皆無であるため注意が必要です)。
内面にも変化があったようであり、「前よりも明るくなった」などと言われることもあります。

ここで、「ちゃらそう」というのは、本来は「ちゃらちゃらしているさま」を指し、「軽薄であり、浮ついた感じがすること」を意味するのですが、これはネガティブな反応ではなく、その女性に対して自身の外見が強く刺さっていることを示すサインとなります。
外見が「ちゃらそう」であることと、中身が「ちゃらちゃらしているさま」とでは、本質的に全く違うのです。
また、「芸能人(お笑い芸人等を除く)に似ている」というのも、その女性の強力な食いつきを示すサインとなります。
美しいとされる顔はある程度決まっており、それゆえに芸能人たちの顔はバランスが似通っているため、外見改善に成功すれば「芸能人に似ている」と言われることがあるそうです。

(3)業務における効果

外見を整えることはビジネスマナーであり、若い世代を中心にルッキズムが加速している時代ですから、今後はより一層外見に気を遣うことの重要性が増すものと推測しています(ただし、私はルッキズムを一概に肯定するものではありません)。

外見改善の取り組みを終え、ビジネスシーンにおいても、初対面・既知の方々からおおむね好評の声を頂戴しております。
既知の方々からは、「爽やかになった」、「若返った」、「別人になった」などと驚かれることも多いです。

売上額・契約数の増減などといった定量的な効果を測ることは困難ですが、自分の外見に自信を持ってあらゆるシーンに臨むことができるようになったのは大きいと考えています。

また、これまで青森県にはいわゆる「イケメン」あるいは「イケオジ」に分類される弁護士が存在しなかったところ、外見改善に成功したことにより他の同業者との差別化を図ることができたと思います。

(4)外見に関する考え方の変化

私は、これまで、能力・実績(中身)こそが重要であると考え、外見を軽視しているところがありました。

しかし、外見改善の取り組みを経て、外見に関する価値観が一変しました。
「人間は外見ではなく中身」というのは軽薄な空論に過ぎず、「自分と関わる人たちが感じる快・不快、自分が人から見られているのだということに対し、その人は日々どう向き合って生きているのか?そのような人間の“中身”が端的に表れているのが“外見”である」と考えるに至りました。
すなわち、よく言われるように「外見は一番外側にある中身」なのであり、外見とは日々の生活態度の表れであると言えるでしょう。

ただし、私は「外見が全て(あるいは最も大事)」などという極端なルッキズムを支持するものではありません。
誠実・勤勉といった伝統的な価値観を重んじ、信頼・実績を築いていくことが最も大事であることは言うまでもありません。
一方で、そうした中身がありながら外見が疎かになっているのは、非常に勿体ないことであると思ってしまいます。
現に両方とも兼ね備えた人物というのも存在するのですから、外見と中身をバランス良く鍛えていくことが大切であると考えています。

6 まとめ

今回の日常コラムでは、私が取り組んだ外見改善をテーマにお話しました(具体的な取り組みの内容の多くをご紹介しましたが、他にも本稿では触れなかった様々な要素があります。その全てを記載するとあまりに冗長なコラムとなってしまうため、本稿ではこの程度のご紹介にとどめたいと思います。それでも、本稿では内容を色々と詰め込みすぎたかもしれません)。
1年以上にわたる取り組みを終え、外見は努力により変えられるということを、身をもって実証することができました。

外見の問題はデリケートな話題であり、書きようによっては批判を招くリスクもあります。
それゆえ、本稿における記載内容や表現方法については、徒に外見至上主義的とならないように細心の注意を払ったつもりです(一方で、外見に関して世の中に蔓延る嘘八百を排し、努めて事実・真実のみを記載することに徹しました)。
しかし、やはり外見による快・不快の感情が確実に存在する以上は、自分と相対する人、自分の隣を歩く人など、人と人との関わりを持つうえで身なりを整えることは重要なエチケットであると考えます。

そして、この度の外見改善の取り組みを経て、外見改善そのものだけでなく、健康、美容、ファッションなどの新たな知見が広がるとともに、生活習慣と価値観が大きく変わることとなりました。
自分に足りないピースがひとつ埋まったように思います。
外見改善の取り組みにおいて関わった全ての方々に深く感謝申し上げます。

今後の課題も残っています。
まずは、前述のとおり、へアセットをもっと上達させるため、美容師にも相談しながら日々練習に励まなければなりません。
また、私は元々細身の家系であることもあり、筋肉量がまだまだ足りず、肩幅が狭く体の線が細いことが目下最大の課題です。
この点は、トレーナーの指導のもとに今後も筋肉量の増強に努めたいと思います。
そして、私は42歳という年齢であるため、現在の外見を維持改善していくためには、今後とも不断の努力が求められることは間違いありません。

2026年以降も、引き続き外見改善を頑張りたいと思います。

記事作成弁護士:木村哲也
記事更新日:2025年12月19日

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