令和8年7月15日、八戸シティ法律事務所が主催する第23回企業法務実務セミナーとして、地域の企業様を対象に「従業員退職時のトラブル対応と実務ポイントセミナー」と題する講演を行いました。

講師は、八戸シティ法律事務所の弁護士・山口龍介、弁護士・神琢磨、弁護士・荒居憲人が担当しました。

従業員が退職する際のトラブルは事前の対策が重要であり、対応を誤ると、顧客の引き抜きや企業秘密の漏えいといった重大な損害が発生する可能性があります。
特に新年度から一定期間が経過したこの時期は、忙しい時期が落ち着いて従業員が退職を検討し、退職トラブルが現実化しやすいタイミングとなります。
そこで、対応方法について再確認していただくため、本セミナーを開催いたしました。

本セミナーの第1講座では、退職時の典型的なトラブルである、業務引継ぎの問題と有給休暇の取得に関する問題について、基本的な知識と対応方法を解説いたしました。
第2講座では、退職時の引き止めの適法性(違法となるライン)や、退職代行への対応方法について、解説いたしました。
第3講座では、顧客引き抜きや営業秘密漏えいへの対応方法について、主に事前の対策を中心に解説いたしました。

【講演内容】
1 業務引継ぎトラブルと有給休暇の大量消化への対策(第1講座)
(1)退職による雇用契約の解消
(2)雇用契約に基づく業務引継ぎ義務
(3)有休大量消化の例
(4)有休大量消化の防止策
(5)会社が支出した研修費を回収することの可否
2 違法となる引き止めのラインと退職代行への実務対応(第2講座)
(1)違法な退職の引き止めの例
(2)従業員退職時のルール
(3)退職代行の概要と対応手順
(4)近年の違法な退職代行の実例
(5)退職時に必要な事務手続き
3 業種別に解説、顧客の引き抜きと営業秘密漏えいへの予防策と対応(第3講座)
(1)顧客の引き抜きへの事前対策としての就業規則・誓約書のポイント
(2)顧客の引き抜きへの事後対応とその困難性
(3)営業秘密漏えいを防止するための様々な事前対策
(4)不正競争防止法を中心とする営業秘密漏えいへの事後対応
(5)講演のまとめ

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